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脈拍測定の目的・部位・観察項目・手順とは?

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脈拍測定部位とは?

脈拍を触れて測定できる部位は、人体に10か所存在します。
1.浅側頭動脈(耳の前)
2.総頚動脈(首)
3.腋窩動脈(わきの下)
4.上腕動脈(肘の内側)
5.橈骨動脈(手首の内側、親指側)
6.尺骨動脈(手首の内側、小指側)
7.大腿動脈(太もものつけね)
8.膝窩動脈(膝の裏側)
9.後脛骨動脈(内くるぶしの後ろ)
10.足背動脈(足の背の真ん中)
以上の10か所存在しています。
この中でも最も触れやすいのは、橈骨動脈で、脈拍測定するときにはこの動脈で測定するのが一般的です。
ただし血圧が60mmHg以下の場合は、橈骨動脈では測定が難しいため、総頚動脈で測定するようにしましょう。
また、膝窩・後脛骨・足背動脈は測定ではあまり使用されませんが、浮腫の時や下腿の循環状況を調べる際に活用されることがあります。

脈拍測定器とは?

脈拍測定器とは、血圧計やパルスオキシメーターなどがあります。
血圧計といってもマイクロフォンを利用して脈の音から測定する物、脈の振動から測定する物、動脈に圧力計を押し当てて測定する物など、さまざまな種類が存在します。
測定方法が違うため、厚手の服を着ていたり、きつい服を着ていたりすると機械が脈を見辛くなってしまうことや振動を利用して測定する物であれば、測定中に動いてしまうと正しく測定することができません。
不整脈のある方は、機械では測定が難しいため、聴診器を利用した測定を行う
方が正確に測定できるでしょう。
パルスオキシメーターは、光を生体に通すことによって動脈血の脈波の厚みを見ることによって、脈拍を測定することができます。

脈拍測定の観察項目について

脈拍というのは心臓から動脈に血液が送り込まれる時に生じる波動で、その波動を測定することにより、心臓から送られた血液が触れることができる部位まできちんと送られているかどうかがわかります。
成人の場合、脈拍数が60~80/分が正常値、60回/分以下を徐脈、100回/分以上を頻脈といいます。さらに脈拍数が40回/分以下、120回/以上となっていたり、脈の触れが弱い場合では心臓がポンプ機能を十分に果たせていない、もしくは血液供給が全身に十分にできていない可能性があるため、治療・処置がただちに必要になります。
そのため、脈拍測定で注意しておかなくてはならないことは、以下の通りです。
・脈拍数(上記の基準から頻脈や徐脈の有無)
・リズム(交互脈、二段脈、奇脈の有無)
・脈圧の強さや弾力性
・脈拍欠損の有無
・脈拍の左右差の有無
・上下肢差の有無
・動脈の走行の状態
・脈拍に異常がある場合、意識や血圧、めまい、動悸などの随伴症状の有無、その観察をする
・異常時には、誘導心電図やモニター心電図などからより詳細なアセスメントを行う
脈拍についての基本的知識を身につけておき、異変があればすぐさま医師に報告できるようにしておく必要があります。

脈拍測定の目的とは?

バイタルサインのひとつである脈拍測定を行う目的として、主に脈拍の観察が目的です。
観察項目にもあげたような、脈拍数やリズム、脈拍欠損の有無、脈圧の強さ、緊張度と弾力性、左右差と上下肢差、走行の観察などから、患者の身体の状態把握をするうえで指標となる脈拍に異常がないかを確認すること、疾患の徴候として現れる症状を観察し、疾患や異常の早期発見につなげること、疾患の現状や経過を把握することで兆候をいち早く把握する、などが脈拍測定をする上で大切な目的です。
この目的がきちんと理解できていなければ、いくら正確に脈拍を測定してもその異常になかなか気づけず、疾患の兆候を見落とすことで早期発見ができず、患者の疾患を悪化、重度化させてしまう可能性があります。
また治療の経過なども脈拍測定をはじめとする体温や呼吸数などのアセスメント項目は非常に重要であるため、その基礎知識と目的、手法はしっかりと身に着けておく必要があるでしょう。

指の脈拍測定について

看護者の指を患者の動脈にあてて測定する方法ですが、示指と中指と薬指の3指で測定しますが、なぜこの3指なんでしょうか。
その理由として、母指を用いると、看護者の母指血管自体の拍動が患者の脈拍と混同してしまい、測定値に誤差が生じる可能性があるためです。
だからこの3指を用いるのですが、その3指の置き方にも注意が必要です。
置き方がわからず、うまく測定できないという場合もあります。
脈拍は看護者の第3指つまり中指で測定するとうまく測定することができます。
まず自分の第2指、第3指、第4指をそろえて患者の橈骨動脈の真上に置きます。
どの指でも脈拍は触知できますが、真ん中にある第3指で拍動を感じるようにすると、無理な力が入らずに測定することができます。
あまり力んで触ってしまうと、患者の脈拍をつぶしてしまう可能性がありますし、患者も緊張して脈拍に異常がでる可能性もあるため、指で測定する時には力を抜いて行うようにしましょう。

脈拍測定の注意点とは?

脈拍測定をするとき、患者の状況を整えておく必要があります。
運動直後や入浴直後を避けることはもちろんですが、排泄を我慢していたり、排泄後では脈拍が平常時とは違う場合があるため、できる限り避けるべきです。
測定中に患者を緊張させないように、患者が楽な体位で測定できるようにすることも大切です。
また、測定するときは必ず1分間計測するようにしましょう。
1分間測定することによって、脈に不整がないか、脈圧の強弱がないか、などを正確に調べることができます。
看護者は測定するとき、患者にプレッシャーを与えないようにするため、やさしく落ちついて対応するようにしましょう。
また、指で測定するときには力んで測定してしまうと正確に脈を測ることができませんので、十分に注意して、力をいれすぎないようにしましょう。
母指で測定すると自身の脈拍をとらえてしまい、患者の脈拍と混同してしまうためかならず第3指で測定するようにするといいでしょう。

脈拍測定の手順

脈拍測定を行う時、その手順をしっかりと頭に入れておくことでスムーズに行え、患者にもストレスを与えることがなく、測定ができるでしょう。
1.まずは患者に説明を行います。
説明する事項としては、なぜ脈拍を測定するのか、どんな測定方法を実施するのか、測定に用いる器具はどんな物か、測定にかかる時間等をしっかりと説明することが大切です。
2.患者の疾患や症状についてアセスメントを行う
今現在、どんな症状があるのか、動悸やめまい、食欲の有無やふらつきなど身体のどんな些細な症状でも良いので、しっかりと患者の情報をアセスメントすることが必要です。
3.一手順事にしっかりと声をかける。
「手を触れますね」「測定しますね」など、これから何をするかをひとつひとつ丁寧に説明することで患者の緊張を緩和させることができるでしょう。
4.機械で測定する場合は看護者は患者に手を添える
これは患者が疲れないように、動かないように支えておくという目的ですが、患者の緊張を解く効果も期待できます。
5.指で触れて測定する場合は力み過ぎないようにする
指で触れて測定する場合、看護者の第3指で橈骨動脈に触れ、力み過ぎないように注意します。
力みすぎてしまうと患者の脈圧を押しつぶしてしまったり、患者に緊張やストレスを与えてしまいます。
測定するときはそっと、声をかけながら行うと良いでしょう。
6.測定は1分間実施する
1分間測定することによって脈圧の変化や脈拍の不整を正しく感じとることができます。
15秒や30秒で終わらせるのではなく、きちんと1分間行うことが大切です。
7.測定中には脈拍の異常に注意するだけでなく、患者の表情などもしっかりと見ておく。
患者の脈拍に集中して測定することは大切で、そのリズムや脈圧、弾力性などを注意深くみておく必要がありますが、患者の表情等もよく観察し、何か異常がないか、よく見ておく必要があります。
電子であっても触診であってもしっかりと見ることが大切です

脈拍測定に最適な時計とは?

脈拍を測定するときは、秒針付きの時計を準備するべきでしょう。
デジタルのものでは液晶の不具合や光の加減で秒を正確に読み取ることができない可能性があるため、アナログタイプの秒針付き時計が望ましいとされています。
また、ナース用に発売されているナースウォッチには脈拍や心拍測定用のメモリがついた物もありますので、検討してみてはいかがでしょうか。
アナログで秒針のついている時計であれば何でもいいのかというとそうではありません。
業務中に使う時計となれば腕時計が便利ですが、腕時計は患者に処置をしているときやおむつを替えているときなどに、患者にあたって傷をつけてしまう可能性があります。
そのため、腕時計は現場で使用するには適していないとされ、ポケットに入れておける懐中時計のような時計が良いでしょう。

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